当年次大会は,財団法人とっとりコンベンションビューローより,コンベンションサポートの助成金が出ています. 助成金の条件として,参加者の住所の県名および宿泊日数の報告が必要です. 受付にて調査いたしますので.よろしくお願いします.
なお,延べ宿泊数が多いほど多額の助成金がでますので,できるだけ協力をお願いできれば幸いです.
3月2日(月)と3日(火)と4日(水)に,鳥取空港から鳥取大学まで,無料の専用のバスが出ます. 飛行機の第1便(鳥取着8:10)と第2便(鳥取着12:35)に合わせて運行いたします. 乗り残しがないように,運用する予定です.
懇親会では,鳥取の地元のお酒やワインやビールが出る予定になっています.楽しみにしてください.
年次大会チュートリアル開催日: | 2009年 3月2日(月) |
年次大会本会議開催日: | 2009年 3月3日(火)〜3月5日(木) |
2009年3月2日(月)〜3月5日(木)
3月2日(月) | チュートリアル |
3日(火) | 本会議 第1日 |
4日(水) | 本会議 第2日,総会,招待講演,懇親会 |
5日(木) | 本会議 第3日 |
併設ワークショップテーマの提案募集を行いましたが,締切までに応募がなかったため,本大会では併設ワークショップを開催しないこととなりました. このため,本大会の会期は 3月5日(木) までといたします.
所在地: | 鳥取県鳥取市湖山町南4-101 (〒680-8552) [キャンパスマップ: 共通教育棟] |
---|---|
交通アクセス: | JR山陰本線 鳥取大学前駅下車 徒歩3分 (鳥取空港より,徒歩20分) [アクセス情報1] [アクセス情報2] |
言語処理学会第15回年次大会は、鳥取大学鳥取キャンパスで開催します.
例年通り,自然言語に関する理論から応用まで幅広い研究発表を募集します. 特に,言語学,教育学,心理学など,日頃「言語処理」とは縁が薄いと感じておられる人文系の研究者の方々からの積極的な発表を期待しています.
従来通り,研究発表の形態は口頭発表(質疑応答も含めて20分間程度を予定)とポスター発表のいずれかです. 特に,人文系と理工系とのより密接な交流を図るには,多くの場合,ポスター発表が適しています. さまざまな分野の研究者との深い議論を期待される方は,是非ポスター発表への申込をお願いします. 口頭発表とポスター発表は時間帯を分け,両者が重ならないよう考慮する予定です. ポスター発表ではパソコン持ち込みなどによるデモ等も歓迎します. 両種の発表とも,予稿集には最大4頁の論文を掲載する予定です. また,今大会でも文理の枠を超えた発表・議論を奨励するために,以下の学際的テーマセッションを口頭発表の中に設けます(趣旨は下記参照).
テーマセッションでは,セッションの最後に総合討論の時間を取り,参加者の間でより活発な討論ができるような場を持ちたいと考えています. 上記のテーマに関連する研究は,人文系・理工系の別を問わず,ぜひテーマセッション希望と指定して申込ください.
※本大会では,予稿集はCD−ROMで配布します. 希望者には,印刷本予稿集も配布しますが,事前予約に限ります. また,その場合,印刷費として,(実費に近い)別途料金を申し受けますので,あらかじめご了承ください.
開催日時: | 2009年3月2日(月) 10:45〜18:30 A20大講義室 |
---|
本大会のチュートリアルは,昨年と同様に1トラックで4件の開催を予定しております.
(A) 10:45〜12:15
「ウェブサービスを利用した自然言語処理研究」
山下 達雄 氏(Yahoo! JAPAN 研究所 R&D)
ウェブ検索やショッピングなどのウェブサービス(ウェブAPI)を自然言語処理研究に活用するためのアイディアとレシピを紹介する. プログラム初心者にも分かりやすいようデモを中心にプレゼンを行う. プログラムを書かない人にも,ウェブサービスで何ができるのかが分かるように,「やりたいこと」(問題)と「使えるウェブサービス」(その解決)を軸に多種多様な利用方法を提案する.
(B) 13:20〜14:50
「生成文法の考え方と検証の方法」
上山 あゆみ 氏(九州大学)
生成文法は,20世紀後半にチョムスキーが提唱しはじめた言語理論である. それまでの言語理論とは大きく異なる点が多かったため,特に80年代ごろまでは多くの分野から注目されていたが,比較的頻繁なモデルチェンジのせいもあり,現在では,いったい何を手がかりにして,何を明らかにしようとしているのか,わかりにくいという印象を持たれていることが多いのではないだろうか. このチュートリアルでは,生成文法の目的と,研究の進めていく上で何が重要かということを,なるべく平明に述べていきたい. ある程度,講師の個人的な再解釈も含めることによって,生成文法が他の諸分野とどのように連携していけるかということが少しでも明らかにできればと考えている.
(C) 15:10〜16:40
「情報可視化の基礎」
松下 光範 氏(関西大学)
情報可視化(information visualization)は,様々な情報をわかりやすく表示することでユーザの理解を支援する技術である. 計算機の発展やネットワークの普及によって私たちがアクセスできる情報の量は飛躍的に増加しているため,情報可視化に対する期待が高まっている. 本チュートリアルの前半では,情報可視化の基礎として可視化の参照モデルについて説明したあと,様々な可視化表現を紹介する. また後半では,テキスト処理と情報可視化の連携に焦点をあて,その一つの試みである「動向情報の要約と可視化に関するワークショップ(MuST)」の取り組みについて紹介する.
(D) 17:00〜18:30
「自然言語処理のための知識獲得」
関根 聡 氏(ニューヨーク大学)
形態素解析,構文解析,小数の固有表現など分類問題に帰着できる自然言語の問題が教師付機械学習によってほぼ解決の目処がついた現在,自然言語処理の研究対象は,項構造解析,照応解析,言い換え表現,対象に依存した表現認識などを含めた意味解析に注目が移ってきている. 教師付機械学習はこの問題の解決には最適な方法論ではなく,意味的な処理を行なうためには幅広い知識を作ることが必要である. しかしながら人手のみで意味的知識を作ることには限界があり,大規模な(タグ付けされていない)コーパスから知識を獲得する方法が研究されている. 方法としては,Distributional Similarity, LSP, Alignmentを使う方法などがあり,その基本的ツールとして,大規模なコーパスに対するパターンの検索技術も重要である. 本チュートリアルではこれらの技術を概観し,今後の研究の方向性についての可能性を挙げる. また,2008年11月にNYUで最先端の研究者が集まったSemantic Knoweldge Discovery, Organization and Useのシンポジウム (http://nlp.cs.nyu.edu/sk-symposium) で議論された話題についても取り上げる.
開催日時: | 2009年3月4日(水) 14:00〜16:00 A20大講義室 |
---|
本大会では,以下のお二人にご講演いただく予定です.
「意識と言語と情報」
西垣 通 氏(東京大学大学院情報学環)
心理学者ジュリアン・ジェインズは,1970年代に"The Origin of Consciousness and the Breakdown of the Bicameral Mind"(邦題『神々の沈黙』)を著し,人間の意識が紀元前約1000年に生まれたという驚くべき仮説をとなえた. 意識とは言語的比喩にもとづいており,自ら物語る能力と不可分だというのである. この仮説を糸口として,システム論的な意識の見方,機械論的ではなく生命論的な情報概念のとらえ方などについて考えていく.
「日本における『裁判と言語』」
川嶋 四郎 氏(同志社大学法学部・大学院法学研究科)
裁判手続は,紛争解決・法的救済等のために,口頭弁論・公判における言葉のやりとりを通じて,判決等の帰結に至るべきプロセスであるが,「言語の価値や意義」について,これまで必ずしも基層的な研究は,行われて来なかった. 民事訴訟であれ,刑事訴訟であれ,一般市民が直接的に関わる「公共性の空間」であり,裁判員制度の実施を控えた近時,「利用しやすく分かりやすく頼りがいのある裁判」の要請が,高まりつつある. このような状況で,法的救済過程として手続過程を考え,当事者主導の手続構築を志向する立場から,たとえば,「司法へのアクセス」,「司法のIT化」,「e-サポート裁判所」,「当事者主導の救済形成」,「自律型対話のサポート」,「紛争処理システムの相互連携」等の課題における「言語」の問題について,総合的に概論したい.
- <参考文献>川嶋四郎『民事訴訟過程の創造的展開』(弘文堂,2005年), 同『差止救済過程の近未来展望』(日本評論社,2006年), 同『民事救済過程の展望的指針』(弘文堂,2006年)
- <専門>民事訴訟法,司法制度論,倒産法,民事救済法
実用システム向け言語処理,マーケティング向け分析技術,low hanging fruitsではあるが役立つ現場ニーズの高い言語処理技術など,自然言語処理を利用した社会に求められるシステムに関する研究発表及び技術紹介を幅広く求めます.
近年,Webなど一般に入手可能なデータを用いた応用が盛んになっているのと同時に,企業内に存在し外部に公開できないデータへの自然言語処理応用というものも着実に進展しています. このように,ビジネスの観点から価値のある「お金を稼ぐことができる」実用システムには,どのような研究およびビジネス上の課題があり,今後どのような研究項目が必要とされているのかを明らかにし,自然言語処理応用の更なる発展のきっかけとなるような議論を目的としたセッションです.
たとえば,以下のような内容が考えられますが,これに限定するわけではありません.
企業内データの場合,公にしにくいものも多々あると思いますので,研究論文というよりは,実データは公開しない一種の技術紹介というトーンの発表も受け付けます. ただ,その際,最低限の発表内容として,対象データが何で,何を解こうとしていて,どういう技術が必要で,どういう評価が可能かなどの観点を盛り込むようにしてください.
統語と意味の関係は言語学において古くから議論の対象であり,近年でも形式意味論,語彙意味論,構文文法論などで活発な研究が続いています. しかし,現在の自然言語処理では構文解析と意味解析(深層格・意味役割解析,語義曖昧性解消,照応・共参照解析など)は別々に行われるか,もしくは単純にパイプライン的につなぐものがほとんどで,結果的にドメイン・タスク依存でアドホックな意味処理になりがちです. より汎用的な深い言語処理・言語理解のためには統語論と意味論の普遍的な関係についての研究が重要であると考えられます. 本テーマセッションは,そのような研究について議論を深めることを目的とします.
具体的な例を以下に挙げますが,これらに限らず統語論と意味論のインタラクションに関する理論や解析手法についての研究発表を広く募集します.
詩歌・小説・戯曲・随筆・評論など文学作品を対象とした,言語処理および言語分析の研究を広く求めます. 文学に限らず,川柳や標語,さらに広く広告のキャッチコピーなど従来の言語処理研究が扱ってこなかった題材もぜひ対象にしてください. さらに,データが文学作品でなく,新聞やその他データの場合でも,「笑い」「涙」「皮肉」「嘘」などについて,表現を手がかりにしつつ表層の処理に留まらない言語処理および言語分析の研究発表なども歓迎します.
具体的には,
言語学的発表の際には,文学論,文化論に留まることなく,言語処理研究との架け橋になるような調査,分析,考察を発表に盛り込んでください.
本大会では,本会議とワークショップの発表論文集はCD-ROMで配布いたします.
また,以下の印刷物を発行・配布いたします.
言語処理学会第15回年次大会発表論文集
(本会議の発表論文,招待講演の予稿を含みます)
印刷冊子体(B5判),発行日: 2009年3月2日(月)
編集・発行: 言語処理学会
言語処理学会第15回年次大会チュートリアル資料
印刷冊子体(B5判),発行日: 2009年3月2日(月)
編集・発行: 言語処理学会
各配布資料の入手方法については,「年次大会参加について:参加費など」を参照してください.
本会議発表論文付は終了しました.
本会議発表申込〆切: | |
---|---|
本会議発表採否通知: | |
本会議発表最終論文提出〆切: |
《口頭発表・テーマセッション》
口頭発表(テーマセッションを除く)の発表時間は,1件20分で,講演15分,質疑・討論5分です. 今年度は,4件の発表の後,休憩時間を設け,同時進行のセッション間の進行状況を調整いたします. テーマセッションにおいても基本的にはこの発表時間に準じますが,テーマセッションではそれぞれのテーマに関する総括的な議論の場を設けるため,各セッションの最後に総合討論のための時間をとります. このため,各発表も通常の口頭発表とは異なる進行になる可能性があります(たとえば発表時間が少しずつ短いなど). 部分聴講の際には留意してください.
口頭発表・テーマセッションの会場では,プロジェクタが設置されています. OHPを希望の方がいらっしゃるセッションでは,OHPを準備いたします. ノートPCの貸し出しは行いませんので,各人でお持ちください.
有線・無線LANの設備は提供できませんので,必要な方は,各人でご準備ください.
セッション開始前に,会場設備のテスト(ノートPCとプロジェクタの接続確認など)を必ず行ってください.
《ポスターセッション》
ポスターセッションは90分間です. セッション開始と同時に始められるように,掲示の準備をお願いいたします. 4日のポスターセッション(P2)は16:30の開始ですが,なるべく昼休みに準備をお願いいたします.
高さ200cm,幅90cmのポスターボードを2枚ずつ用意します. ポスターは,ピンまたはテープで固定してください(ピンもしくはテープは発表者がご用意ください). なお,セッション終了後はただちに片付けていただくようお願いいたします.
発表申込み時に電源を希望された場合には,コンセントを用意いたします. 配置等の関係で,ポスターからの距離が遠くなることもありますので,長めの電源コードをお持ちいただくよう,お願いします. テーブルを希望された方には,高さ70cm,幅180cm,奥行45cmのものをポスターボードの前に置いて,ご利用いただく予定です. 採否通知時から寸法に変更がありましたので,ご留意ください.
ポスターセッション会場でも,有線・無線LANの設備は提供できませんので,必要な方は,各人でご準備ください.
ノートPCの貸し出しは一切行いませんので,各人でお持ち下さい. また,スペースの関係でプロジェクターの利用は困難です. 画面の大きなノートPCを用いるなどにより対応してください.
《お問い合わせ先》
必要機材等のお問い合わせは以下のメールアドレスまでお願いいたします.
鳥取大学
村上 仁一
E-mail: murakami (at) ike.tottori-u.ac.jp
事前登録の受付は終了しました.
発表者は必ず事前登録してください.
事前登録されない場合発表が取り消される場合がありますので注意してください.
(事情により発表者の参加が確定できない場合は,共著者のうち最低一人は事前登録してください)
年次大会に参加される方は,できるだけ事前登録申込をお願いします. 大会当日も登録申込ができますが,当日登録申込者用資料(大会プログラムや論文集CD-ROMなど)の数には限りがありますので,事前登録が確実です.
事前申込をされた方には,2月中旬に参加証を郵送します.
参加証は,大会期間中必ずご着用ください.
事前登録の受付は終了しました.
大会,チュートリアルの各会場に入るには,それぞれの参加証(バッジ)が必要となります.申込の際にはご留意ください.
なお,お渡しする論文集CD-ROMは1枚です.
大会(本会議)参加費
会員 | 事前3,000円 | 当日6,000円 |
---|---|---|
学生会員 | 事前1,500円 | 当日3,000円 |
非会員 | 事前5,000円 | 当日9,000円 |
学生非会員 | 事前2,500円 | 当日4,000円 |
大会論文集CD-ROMを含みます.
印刷製本版論文集は含まれませんので,別途お申し込みください(3.を参照).
当日登録申込でのCD-ROMの枚数は限定されます.
チュートリアル参加費
会員 | 事前2,000円 | 当日4,000円 |
---|---|---|
学生会員 | 事前1,000円 | 当日2,000円 |
非会員 | 事前4,000円 | 当日8,000円 |
学生非会員 | 事前1,500円 | 当日3,000円 |
印刷製本版資料集(CD-ROM版はありません)を含みます.
当日登録申込での資料集の部数は限定されます.
資料集のみを希望される方は,当日登録申込の残り部数に限定して2,000円にて販売します.
印刷製本版は,事前登録申込部数のみ作成します.
印刷製本版 | 事前4,000円 |
---|
会員・非会員・学生とも同一料金となります.
当日販売は限定部数のみで6,000円となります.
大会論文集の別注文
大会には出席しないものの,大会論文集などを注文された場合は,大会終了後に送付します.
CD-ROM(大会論文集を収めたもの) | 事前4,000円 |
---|---|
印刷製本版(大会論文集のみ) | 事前5,000円 |
別注文は事前申込に限ります.注文された論文集は大会終了後に送付されます.
上記の料金は送料を含みます.
日時: | 2009年 3月 4日(水) | ||||||
会場: | 鳥取大学(鳥取キャンパス) 第1食堂 | ||||||
費用: |
|
委員長 | 加藤 恒昭 | (東大) |
---|---|---|
委員 | 田中 英輝 | (NHK) |
村上 仁一 | (鳥取大) | |
黒橋 禎夫 | (京大) | |
柏野 和佳子 | (国立国語研) |
委員長 | 黒橋 禎夫 | (京大) |
---|---|---|
委員 | 大塚 裕子 | (計量計画研) |
金丸 敏幸 | (京大) | |
神崎 享子 | (NICT) | |
颯々野 学 | (ヤフー) | |
獅々堀 正幹 | (徳島大) | |
柴田 知秀 | (京大) | |
田中 英輝 | (NHK) | |
中川 哲治 | (NICT) | |
難波 英嗣 | (広島市大) | |
二宮 崇 | (東大) | |
橋本 泰一 | (東工大) | |
橋本 力 | (NICT) | |
藤田 篤 | (名大) | |
桝井 文人 | (三重大) | |
松原 茂樹 | (名大) | |
宮尾 祐介 | (東大) | |
山本 和英 | (長岡技科大) | |
渡辺 日出雄 | (IBM) |
委員長 | 村上 仁一 | (鳥取大) |
---|---|---|
委員 | 徳久 雅人 | (鳥取大) |
清水 忠昭 | (鳥取大) | |
川村 尚生 | (鳥取大) | |
齊藤 剛史 | (鳥取大) |